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いわきを盛り上げる学生、若手社会人が集合!「いわき大新年会(仮) 〜学生も、社会人も、企業さんも、いわきマシマシ宴多めで。〜」が開催

2020年03月12日

2020年2月8日、「いわき大新年会(仮)」が東京の品川シーズンテラスで開催された。いわきに関わりのある方や興味のある学生・若手社会人を対象に、全国から約60人の方々が集まった。会場では、「いわきで働くことの意味」や、「いわきでやりたいことを仕事にするには」など、Uターンしていわきで働く魅力などが語られた。

「いわき大新年会(仮)」の運営を行う「いわき若者会議」は「いわき出身の若者による、いわきに興味がある若者のための会議」。いわき市出身の大学生が実行委員となり、若者が気軽に集まることができる場を目指し活動している。

2015年に第1回目のイベントを開催して以降、第5回目の開催となる今回。第1部は、「いわきで生きるリアルを知る」と題し、いわきで活躍している社会人の方々に登壇いただき、いわきで働くリアルや学生時代のお話を直接聞いて相談できる場。第2部は、いわきの郷土料理である「さんまのポーポー焼き」やいわきの地酒「又兵衛」を楽しみながら、登壇者や参加者の方々と交流できる催しを用意。真剣な相談も些細な質問もすることができる、いわきに興味のある若者のための、若者が企画するイベントだ。

第1部では、いわきでユニークな挑戦をしている8人の登壇者の方々からお話を聞くことができた。

スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産株式会社の営業戦略室にて商品企画を担当する浜津慶伍さんは、2017年に福島工業高等専門学校を卒業後、スパリゾートハワイアンズへ入社。現在23歳の浜津さんは、今回の登壇者の中では最年少。参加者との年齢が近いこともあり、参加者が不安に思うことに共感し、アドバイスをしている姿が印象的だった。

いわきを代表する観光施設「スパリゾートハワイアンズ」。東京ドーム6個分にも及ぶ広大な敷地には、日本一の滑走距離283m、高低差40.5mを誇るボディスライダーがある「ビッグアロハ」や江戸時代の街並みと湯屋をモチーフに、江戸情緒を再現した世界最大の大露天風呂「江戸情話 与市」などの6つのテーマパークがあり、老若男女が楽しめる東北屈指の大型リゾート施設だ。

浜津さんは在学時、複数の進路で悩んだ末、「人を笑顔にして、地元福島県を盛り上げていける職場で働きたい」と「スパリゾートハワイアンズ」への入社を決めた。進路に悩む大学3年生の方からの就職活動の面接に関する質問に対し、「面接では自分自身をさらけ出すことが大事。嘘は面接官に見破られる」と学生時代の体験談や、現在、仕事に携わる中での気付きを踏まえた発言に、参加者は納得した表情を浮かべる場面が見られた。

スパリゾートハワイアンズ 営業戦略室 浜津慶伍さんの就職活動時の体験談に聴き入る参加者の皆様

株式会社ヘレナ・インターナショナル 専務取締役の高橋大吾さんは、東京出身で、現在はいわき在住。大学卒業後、東京の大手企業に勤め、9年前にいわきへ移住した。ゴルフ場をはじめ、日本最大級の乗馬倶楽部や宿泊施設の運営など、複合リゾート企業の経営に携わる一方、地元青年会議所の活動を通して、まちづくりにも関わっている。リーマンショック、東日本大震災による影響により、転職直後に経営困難な状況に陥るという体験をした高橋さん。会社を立て直していく中で学んだのは、東京といわきとの違いを理解し、東京で学んだスキルをいわきの環境に合わせていくことの重要性だという。「東京の大企業では大きな仕事ができる一方、プロジェクトに対して部分的に関わることが多い。いわきでは、東京ほどの大規模な仕事はなかなかないかもしれないが、プロジェクト全体に関わりやすい。働く場所によって、得られるメリットは異なることを理解し経験を積むことで、他の地域にも貢献できる人になることができる」、そう語る高橋さんの話に熱心に聴き入る参加者の表情が印象的だった。

自身の経営に関する体験談を語る株式会社ヘレナ・インターナショナル 専務取締役 高橋大吾さん

他にも、いわき市に本社を構える、株式会社ハニーズホールディングスの人事部 事務副主任の井上早苗さんからは、「人事部だからこそ伝えられる進路相談」のお話。いわき市を中心にイラストレーターとしてイラストや漫画を描きながら、いわきの魅力を伝える小堀麻沙子さんの「仕事への取り組み方」のお話など、様々な業種、職種、経験を持つ登壇者から実体験に基づく貴重なお話を聞くことができた。

イラストや漫画を通じていわきの魅力を伝えるイラストレーターの小堀麻沙子さん

第2部では、アットホームな雰囲気の中、登壇者や参加者の方々と交流を行うことができた。第1部の時は緊張した面持ちだった参加者も、いわきという共通の話題を肴に、自分が今考えていること、将来について語り合っていた。

東京都内の大学に通う男性は、「いわき出身で、就職を機にUターンを検討しているが、直接相談できる人がなかなかいなくて困っていました。様々な先輩たちが親身になって話を聞いてくれるこのような場は貴重です」と充実した表情を見せた。

いわき若者会議 実行委員長 草野壱成さんの軽快なトークに会場は和やかムード

いわきに興味がある若者が気軽に集まることができる場を目指す「いわき若者会議」。いわきの魅力に触れ、同世代との新しい出会いをもたらす、このイベントをきっかけに、若者がいわきをさらに盛り上げていってくれることを期待したい。

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