伝承館制作協力の絵本「ぼくのうまれたところ、ふくしま」販売開始
伝承館は7月31日(土)から絵本「ぼくのうまれたところ、ふくしま」(作・絵=松本春野さん、出版=福島民友新聞社)の販売を始めます。当館が制作協力しました。
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い、第一原発の立地している福島県双葉町から埼玉県に避難した「こうたくん」一家。再び福島県に戻ってくることになり、震災当時赤ちゃんだったこうたくんにとっては、福島は未知の場所でした。一家を知る先生との出会いや、長期避難で荒廃してしまった双葉町の自宅への一時帰宅を通じ、10年前に福島で何が起きたのか、自分が住んでいた町はどのような場所だったのかを知っていきます。
物語は、当館アテンドスタッフである泉田淳さんの被災体験などに基づいています。あとがきを寄せた泉田さんは絵本を手に、「絵と文章に温かみを感じ、思わず涙をこぼしてしまいました。読んだ大人や子どもが、この物語から何かを感じていただければうれしいです」と話していました。
伝承館1階販売コーナーで取り扱います。1冊1650円(税込み)です。