長崎大学と川内村、富岡町、大熊町、双葉町による活動報告会が開催されました
長崎大学と福島県川内村、富岡町、大熊町、双葉町による復興推進拠点活動報告会が2022年6月3日、当館で開催されました。
長崎大学福島未来創造支援研究センターの主催です。
当館の館長を務める高村昇 長崎大学原爆後障害医療研究所教授は2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故直後から福島県に入り、県民を対象に放射線被ばくと健康影響について、科学的な見地から説明を行ってきました。原発事故で避難し、その後いち早く帰還を開始した川内村や、今なお帰還困難区域を抱える富岡町、大熊町、双葉町の復興支援に携わっています。
活動報告会で高村教授は「川内村・富岡町・大熊町・双葉町復興推進拠点における活動状況」と題して、各町村で実施してきた子ども向けの講座や被災地の現状を伝える研修、住民向けの放射線リスクコミュニケーション(意見交換)、学生ら向けの災害・被ばく医療科学国際セミナーなどの取り組みを紹介しました。
そのうえで、「それぞれの町村で復興の段階はかなり異なっていることを意識し、住民のニーズや状況に応じた復興支援をしていく。同時に、これまでの知見を活かし、災害・被ばく医療科学分野の専門家を福島県、国内、グローバルなレベルで育成していきたい」と展望を語りました。
高村教授が座長の座談会も開き、川内村の遠藤村長、富岡町の山本町長、大熊町の島副町長、双葉町の伊澤町長と「復興から新しい地域づくりへ」をテーマに意見交換しました。