来館者20万人に到達しました
東日本大震災・原子力災害伝承館の来館者が6月9日、20万人に到達しました。来館された多くの皆さまに感謝申し上げます。引き続き、震災と原子力災害という未曽有の複合災害を国内外や後世に伝えてまいります。
20万人目のお客様は、福島県白河市の河島さんご夫妻で、息子さんら3人と一緒に訪れました。
記念のセレモニーが行われ、高村昇館長が記念品として、当館で販売しているブルゾン、防災対策ボトル5点セット、伝承館ガイドブック、伝承館オリジナルクリアファイル、震災関連の絵本を手渡しました。
当館がある双葉町の伊澤史朗町長は特産の双葉ダルマと、町内に進出した浅野撚糸のタオルを贈りました。双葉町ダルマ市PRキャラクター「双葉ダルマさん」も駆けつけました。
高村館長は「2020年9月20日の開館時から新型コロナウイルスの制限があった中で、予想を上回るスピードで20万人に到達しました。国内外から多くの人に来館していただき、伝承館の名前が確実に浸透しています。双葉町は原発事故の影響で、住民が戻り始めたばかりです。来館することで被災地の今を感じるとともに、地震、津波、原子力災害という複合災害からの復興に向けた歩みを多くの人に知ってほしいです」とあいさつしました。
伊澤町長は「考えていたよりもかなり早いペースです。伝承館は多くの人に震災と原発事故について考えてもらえる施設。さらに大勢の人に足を運んでもらう取り組みや、近隣施設との連携をしてほしいですね」と期待を込めました。
地震、津波、原発事故に関する展示を見学した河島さんは「実際の被災資料や映像を見て、胸に迫るものがあり、自分事として震災と原発事故を実感できました。小学生ら若い見学者が多いですね。地震は頻繁に起きており、いつ大きな災害に巻き込まれるか分かりません。伝承館で見学したことを次世代に伝え、防災減災に役立ててほしいと思います」と話してくれました。