曾祖父の「二重被爆」語り継ぐ原田さん(長崎南山高校生)来館

長崎市の長崎南山高校2年生の皆さんが1月31日、修学旅行で来館しました。

生徒の1人に、広島と長崎で被爆した「二重被爆者」の曾祖父を持つ原田さんがいらっしゃいました。直接の被爆経験はない中で、原爆被害を語り継ぐ家族の姿を見て育ったといいます。「直接の被爆者がいなくなる日も近い。自分が伝え続けなくてはならない」との思いで、曾祖父の原爆被害を語り継ぐ活動を続けています。

【高村館長の説明を聞きながら見学する原田さん(左から2人目)】

当館の研修プログラムで、東日本大震災の地震、津波、原発事故の被災地をバスで巡るフィールドワークに参加した後、長崎大学医学部教授でもある高村館長の案内で見学。メモを取りながら熱心に見学されました。

見学後、報道陣の取材に応じた原田さんは、「人がいない光景が広がっていて、想像以上に復旧しておらず、驚きました」と率直な感想を話してくれました。「震災や原発事故について、直接被災者に体験を聴けるのは貴重なこと。自分と同世代の語り部もいると知り、継承活動を続けている者として感銘を受けました」と振り返っていました。