館長、上級研究員による「専門講座」受講団体を募集しています

当館は令和6(2024)年6月15日(土)から12月28日(土)までを実施日として、「専門講座」の受講団体を募集します。高村昇館長(長崎大学教授)と上級研究員3名の計4名のうち、1名が講師を務めます。放射線被ばくと健康影響、原子力防災と放射線、風評被害、福島復興・廃炉の社会科学など、各専門分野に関する90分間の講義を行います。

本日5月15日(水)から申込受付を開始しました。例年、高校や大学、企業の研修などでお申し込みをいただいております。 専門講座チラシ もご覧ください。

【昨年度の専門講座で講義する高村館長(右)】

10名以上で見学される方が対象です。

講師の日程および施設の予約状況などを調整の上、実施します。

詳細は以下のとおりです。

1 基本情報

(1)名称:東日本大震災・原子力災害伝承館 専門講座

(2)主催・会場:東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町中野字高田39)

(3)対象:10名以上で見学される方

実施期間:6月15日(土)~12月28日(土)※休館日(火曜日)を除く

所要時間:講義90分+見学(時間は任意。目安60分)

開館時間:午前9時~午後5時(最終入館午後4時30分)

(4)申込期間:5月15日(水)~11月30日(土)

(5)予約:原則、希望日の1か月前までに申し込みが必要です。

以下の専門講座申込書に必要事項を記入のうえ、以下の宛先に電子メールでお申し込みください。

専門講座申込書

宛先:東日本大震災・原子力災害伝承館事業課

電話:0240-23-4402

メール: densyoukan-yoyaku@fipo.or.jp

※講師の日程および施設の予約状況との調整次第で、ご希望に沿えない場合がございます。

 

2 講 師

・下記4名の中から1名の講師をお選びいただきます。

ご希望の講座を記入してください。(最大第3希望まで選択可)。

【館長】

① 高村 昇(長崎大学原爆後障害医療研究所 教授)

専門分野:放射線被ばくと健康影響、リスクコミュニケーション

内容:本専門講座では、広島・長崎における原爆、チョルノービリ原子力発電所事故といった過去の事例を通じて放射線被ばくと健康影響について、またこれらの教訓をもとに13年前の東京電力福島第一原子力発電所事故の際には、住民の被ばく線量を低減化するためにどのような措置がとられ、それによって実際の被ばく線量はどうだったのかについて概説します。あわせて、事故発生直後から復興期において行われてきた専門家と住民とのリスクコミュニケーションの実際についても説明を行い、13年前の事故の教訓から複合災害への備えはどのように行うべきかを一緒に考える機会としたいと思います。

【上級研究員】

② 安田 仲宏(福井大学附属国際原子力工学研究所 原子力災害・危機管理部門 部門長)

専門分野:原子力防災と放射線

内容:本講座では、放射線から身を守るための基本について学びます。また、これらが原子力災害時の防護行動とどのように関連しているかを解説します。演者の原子力防災に関する講演活動でよく聞かれる疑問にもお応えいたします。対象者は、防災担当者(行政、消防、警察)、企業研修、教員、大学生、高校生、中学生、小学生などの実績があります。

③ 関谷 直也(東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター長・教授)

専門分野:風評被害、災害流言、災害情報、自然災害の避難、原子力災害の避難、東日本大震災の社会的影響、パニック

内容:災害時(原子力災害時)の人々の心理、コミュニケーションが専門です。上記テーマのうち、どれかをお選びください。

④ 開沼 博(東京大学大学院情報学環 准教授)

専門分野:福島復興・廃炉の社会科学、ボードゲーム型復興・廃炉体験で学ぶ福島学

内容:以下の2つのメニューのいずれかをお選びください。①「福島学入門」レクチャーです。廃炉・除染・産業育成・まちづくりなど重層的な問題に多様な主体が関わって進んできた福島の復興。その複雑な問題は文理、国・県・避難指示地域といった壁を越えながらこれからも進んでいきます。『はじめての福島学』『福島第一原発廃炉図鑑』等の著書をもとに、社会科学的な観点からこの復興、長期に及ぶ廃炉について解説すると共に、参加者の「いまなにが問題?」「結局どういうこと?」「これからどうなる?」といった疑問に答えます。②伝承館研究部門で開発・実践を進めてきたボードゲーム型教材「REVIVE」。防災避難、まちづくり、廃炉について小学生から大人まで、立場問わず短時間でコミュニケーションをとりながら学べます。東大で開講されている講義「福島学概論」でも使用してきた教材です。ワークショップ形式で気軽に、真剣に福島学に触れましょう。

 

3 プログラム・料金 (1名当たりの金額)

プログラム 一般 小中高生
【専門講座】(①、②必須)

①展示見学(60分※1)

②専門講座(90分)

 

入館料※2

1,400円

 

入館料※2

700円

【オプション※3】③一般研修プログラム

・フィールドワーク(60分)

・語り部講話(40分)

 

・1,000円

・1,000円

 

・500円

・500円

※1 目安の時間。ご希望の見学時間設定が可能です。

※2 入館料は一般600円、小中高生300円。

20名以上の団体で一般480円、小中高生240円。

このほか教育活動等での減免制度があります。

※3 フィールドワーク、語り部講話の片方選択、両方選択のいずれも可能です。

一般研修プログラムの詳細はhttps://www.fipo.or.jp/lore/trainingをご覧ください。

【人数が10名に満たない場合の専門講座料金】

・1グループ当たり、一般14,000円、小中高生7,000円で受講できます。