開沼博上級研究員による 「第1回災害記憶消滅世代認識調査」の結果について

◎東日本大震災・原子力災害伝承館の開沼博上級研究員が、東京大学との共同で行った標記調査の結果がまとまりましたので、別紙のとおりお知らせします。

■ 調査の新規性

  • 3.11から13年たち、その実体験の記憶がない「災害記憶消滅世代」に特化した大規模調査は初
  • 現役高校生が実際に調査に携わった同世代の3.11災害伝承に関する社会調査は初

■ 調査結果のポイント

  • 高校生の半数が「◯◯電力福島第一原発」の「◯◯」を「東北電力」「福島電力」などと誤解している※正しくは「東京電力」
  • 体内の放射性物質量や自然被ばく放射線についての基礎知識が無く、放射線教育のあり方の再考が必須
  • 「福島第一原発でつくられた電気がすべて首都圏などに送られていたこと」を7割が認識せず
  • 原発事故のメカニズムを「燃料が溶け落ちた」と正確に理解しているのは4割未満
  • 中間貯蔵施設内にある除染土の2045年3月までの県外最終処分を「知っていた」のは県内外ともに3割
  • 知識・関心獲得にはTV(7割)・学校(4割)の役割が大、講義受講で正答率9割など状況は飛躍的に改善

別紙:プレスリリース全文(PDF)