伝承館、来館者30万人に到達しました
東日本大震災・原子力災害伝承館の来館者が2024年7月6日(土)、30万人に到達しました。皆様のご来館に、心より感謝申し上げます。記念のセレモニーを本日行い、 30万人目の来館者に記念品を贈りました。
高村館長が「2020年9月20日の開館時から新型コロナウイルスの制限の中でも多くの人に来館していただき、20万人到達から1年1か月で30万人に到達しました。知名度が向上し、着実に浸透している実感を得ています。ただ、双葉町は東京電力福島第一原発事故に伴う避難により、住民はまだまだ戻ってきていません。多くの人に来ていただき、震災と原子力災害を国内外の人に伝承し、交流人口拡大に貢献したいです」とあいさつしました。
当館の立地する双葉町の森副町長は「伝承館は震災と原子力災害を伝える全国的にも珍しい施設です。双葉町に30万人を超える人が来たということで、交流人口の拡大を実感しています。震災から13年が過ぎましたが、復興は道半ばです。中野地区の復興産業拠点に企業は立地していますが、居住人口は130人。震災前は7000人規模の町だったのを考えると、復興はまだまだだ途上です。伝承館とともに、双葉町も交流人口の拡大に向けて、手を携えて歩んでいきます」と述べました。
30万人目の来館者となったのは、富岡町の高田さんご家族です。記念品として、高村館長が当館の防災グッズやガイドブックなど、森副町長が双葉ダルマや浅野撚糸のタオルセット、フレックスジャパンのオーダーシャツチケットを贈りました。
高田さんは「被災地の現状や、どのくらい復興したのか、といった展示を見に来ました。伝承館や震災と原発事故について多くの人に知ってほしいと思います」と話されていました。