フランスで展示(10月26日~)、館長・学芸員・語り部の講演も(12月13日~15日)

伝承館は10月26日(土)から来年8月25日(月)まで、フランス共和国のモンベリアールにおいて、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故についての実物資料や写真を展示します。

1 展示について

【経緯】
フランスでは、隔年で指定した都市を中心として1年間にわたり文化的な催しを開催する「フランス文化首都」の制度を実施しており、今年はモンベリアールで実施されています。その一環として、現地の科学博物館「Le Pavillon des Scienses」(サイエンスパビリオン)の企画展で福島の複合災害を扱うことになりました。東日本大震災・原子力災害伝承館の高村昇館長(長崎大学教授)とサイエンスパビリオンの館長であるジャック・ロシャール博士(ICRP前副委員長、長崎大学・広島大学客員教授)のつながりで実現しました。
伝承館は企画制作に参加し、複合災害に関する資料を約50点提供しました。

【概要】

○主催

サイエンスパビリオン(ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏 科学・技術・産業文化センター)

○共催

東日本大震災・原子力災害伝承館、福島県

○期間

2024年10月26日から2025年8月31日まで

○会場

フランス共和国ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏
ドゥー県モンベリアール市 サイエンスパビリオン

○内容

福島に関する展示は、 “Oups ! Au cœur de l’erreur” (「おっと!エラーの中心で」)という研究、創造、学習の過程においてエラーが不可欠な要素であることを示す企画展の一部として開催されます。この展示は10歳以上を対象としており、体験型の展示を通じて、失敗することと、そこから結果を導き出すよう促すことを目的としています。また、間違いや失敗は、産業施設などの複雑なシステムでも発生する可能性があり、その結果は重大で悲惨なものになる可能性があること、福島における原子力発電所事故がそうであったことを示します。(https://www.pavillonsciences.com/16-expositions/actuellement/93-oups)
福島に関する展示では、2011年3月の福島県での複合災害を示す写真や資料をパネル等で紹介するとともに、災害時や復興にあたって、技術や人々がどのように対応したかを紹介します。

2 講演について

【概要】
福島に関する展示に関連して、多くの人がモンベリアールに集まるクリスマスマーケッ
トの時期(https://www.lumieres-de-noel.fr/)に、伝承館の館長や学芸員、震災伝承語り
部たちが、現地の人々に東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故に関する講演
を行い、複合災害について伝えます。

○活動日時

12月13日(金)~15日(日)

○講演会場

モンベリアール工科大学、サイエンスパビリオン

○講演者

東日本大震災・原子力災害伝承館館長 高村昇(長崎大学教授)
東日本大震災・原子力災害伝承館学芸員 瀬戸真之(福島大学客員准教授)
語り部 原発震災を語り継ぐ会 髙村美春氏
富岡町3.11と語る会 宗像涼氏

○その他

12月14日(土)午後には、サイエンスパビリオンで企画展の公式開会式の実施も予定されています。

3 サイエンスパビリオンの詳細
所在地

Le Pavillon des Sciences
Parc Scientifique du Près-la-Rose
1 impasse de la Presqu’Ile
25200 Montbéliard
※12月25日、1月1日、5月1日は休館
開館時間

月、火、木、金:9時~12時/14時~17時
水:10時~12時/14時~18時
土、日、祝日:14時~18時

その他 詳細については公式サイトをご確認ください
https://www.pavillon-sciences.com/