常設展示を更新 3月1日(土)公開/インバウンド対応強化。「廃炉」、「長期避難」コーナーを更新。実物資料追加も
東日本大震災・原子力災害伝承館は常設展示の更新を行い、令和7(2025)年3月1日(土)から公開します。インバウンド対応を強化し、外国語4種類の展示説明の閲覧が可能となりました。
また、「廃炉の今」、「長期避難への対応」コーナーを全面的に更新し、実物展示資料の追加・入れ替えを実施しました。
【インバウンド対応】
・スマートフォン等で、動画を除くほとんど全ての館内展示の解説をテキストで見ることができます。対応言語は英語、中国語2種類(繁体字、簡体字)、韓国語、日本語の5言語で、展示室の1~5の全ゾーンに設置している二次元コードを読み込むと、誰でも利用できます。
【展示更新内容】
(1)第5ゾーン 復興への挑戦:「廃炉の今」コーナー
・東京電力福島第一原発の廃炉に関する展示を全面的に更新します。
①1~4号機の事故の経過と廃炉の状況(事故直後と現在の比較写真付き)
②廃炉に向けた中長期ロードマップ
③映像資料:東京電力作成「『福島第一原子力発電所は、今』~あの日から、明日へ」の一部を展示
④ALPS処理水に関する解説動画(タッチパネル展示)
(2)第4ゾーン 長期化する原子力災害の影響:「長期避難への対応」コーナー
・震災と原発事故からまもなく14年となる現在も、福島県内の避難者数は2万5千人を超えています。被災された方の住環境がどう変遷してきたのか、全域の避難を強いられた町村もある中で被災自治体の人口がどう変化してきたのか、原子力災害の影響により小中学校にどのような変化があったのかをより詳しく展示します。
①被災者の住環境の変遷
②福島県と避難指示が出された地域の人口推移
③避難指示が出された地域の小中学校の避難と再開
④復興公営住宅の模型
【実物展示資料の追加・入れ替え】
・実物展示は新たに24点追加し、255点となります。
なお、デジタルコンテンツを含めると総展示点数は約300点となります。
<追加する資料の例>
・東京電力と地域が関わっていたことを示す震災前の双葉町盆踊りの看板
・双葉町の原子力広報塔に付属していた原子マークをかたどったオブジェ
・オフサイトセンターに残されていた汚染状況を記したホワイトボード