4脚ロボットとローカル5Gネットワークによるリアルタイム警備点検実証

■実施日： 2023年3月24日
■実施者：㈱クフウシヤ（研究室10号室入居）
■使用施設：通信塔周り

【試験内容】

4脚ロボット（※）と監視カメラを、ローカル5Gネットワークによる低遅延/高精細なリアルタイム画像を用いて遠隔操作し、警備点検業務におけるヒトと最先端ロボットの協業をRTF職員同席のもと試験が行われました。

この試験では、LiDARによる4脚ロボットの自律走行並びにGNSS(全世界測位システム)を駆使した経路指定による単調な定例業務の自動化に関するヒトと最先端ロボットの協業が実証されました。

（※）4脚ロボット

クフウシヤは国産初となる4脚ロボットの試作開発に取り組んでいるところで、PoCと位置付けている本実証で使用する4脚ロボットはUnitree社(中国)製「GO1」を採用しました。同ロボットに外付けで小型PCや各種センサ、カメラ等を搭載し、自律移動アルゴリズムおよび遠隔操作システムを開発しています。

警備や点検、運搬などの用途で今後更なる普及が期待されている4脚ロボットは、タイヤ型移動ロボットよりも悪路走破性が高いため、非舗装地帯や凹凸のある道路などで実用化されることが見込まれており、街中でも車道と歩道の段差などにも影響を受けずに自律移動することができます。また、クローラ(キャタピラ)型ロボットよりも移動スピードが速く、より広範囲な自律移動が可能となります。

課題は、路面の影響を受けないロボットとしてはドローンもある一方で屋外での稼働時間が短時間(30分程度)であるという点です。