先端的な再生可能エネルギー・リサイクル技術の確立へ
再生可能エネルギーを核とした産業の育成・集積を図り、地域経済の復興・再生に取り組んでいます。
太陽光パネルや石灰石等の先端的なリサイクル技術開発の取組等を推進しています。
福島水素エネルギー研究フィールド
世界最大級の再エネ水素エネルギーシステム
浪江町では、天候によって変動する太陽光発電の電力を水素に変え、再生可能エネルギーを有効活用するための大規模な実証が行われています。
また、製造された水素は東京オリンピック・パラリンピックで活用されたほか、今後様々な場面での活用が推進されます。
<取組事例紹介>
不燃系廃棄物の再資源化事業
大熊町リサイクルセンター
地元を中心とする民間企業8社が協同し、2018年10月に設立された㈱相双スマートエコカンパニーにより、不燃系廃棄物のリサイクル施設が大熊町に建設されました。
将来的には、先端的な技術実証や事業化も検討し、産業基盤の充実による地域貢献を目指しています。
スマートコミュニティの構築
新地エネルギーセンター
新地エネルギーセンターは、相馬LNG基地から天然ガスを活用したコージェネレーションシステム(CGS)等分散型電源や熱源機器システムを用いて、新地駅周辺へ熱電併給を行うエネルギーシステムを構築・運用しています。
需要家への電力・熱供給は、2019年春から行われています。
共用送電線の整備
避難地域等における風力発電や太陽光発電等の再生可能エネルギーの大量導入を促進するため、 阿武隈山地・沿岸部に全長70km 超に及ぶ共用送電線を整備しています。
大型風力発電タワー用ボルトの実用化開発
東北ネヂ製造(株)
東北ネヂ製造㈱は、阿武隈山地・沿岸部など浜通り地域等で250基以上の風車の建設が計画されているプロジェクトへの参入に向け、大型風力発電タワー用ボルトの実用化開発に取り組んでいます。
県内はもとより国内のタワー用ボルトの供給拠点として、風車メーカーからも大きな期待が寄せられています。
食品残渣バイオマス発電システムの実証・普及
(株)共栄
(株)共栄は、いわき市内の スーパーや宿泊施設から出される食品残渣(ざんさ)を利用したバイオマス発電の実証を行い、県内外への普及を目指しています。
いわきバッテリーバレーフェスタ
バッテリーを利活用した先進都市実現と関連産業の集積に向けた取組をPRし、地域産業の振興に弾みをつけるとともに、子どもたちのものづくりへの興味・関心を育むため、 次世代自動車の試乗や、再生可能エネルギーや水素の利活用を体験できるイベントを毎年実施しています。
(参考)いわきバッテリーバレー推進機構
水素で発電する燃料電池バスの運行を開始
新常磐交通(株)
新常磐交通㈱では、トヨタ自動車㈱の燃料電池バス「SORA」を東北では初めて導入し、2020年4月1日から運行を開始しています。「SORA」は、水素と空気中の酸素の化学反応によって発電した電気エネ ルギーでモーターを回し走行します。