福島イノベ構想について
福島イノベーション・コースト構想(福島イノベ構想)は、東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等(注)の産業を回復するため、当該地域の新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトです。
(注)福島県いわき市、相馬市、田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、新地町、飯舘村の15市町村を指します(「イノベ地域」と表すこともあります。)。
「廃炉」「ロボット・ドローン」「エネルギー・環境・リサイクル」「農林水産業」「医療関連」「航空宇宙」といった重点分野(以下参照)におけるプロジェクトの具体化を進めるとともに、産業集積の実現、教育・人材育成、交流人口の拡大、情報発信等に向けた取組を進めています。
福島イノベ構想 これまでの経緯
2014年
- 1月
- 浜通り地域の新たな産業基盤の構築や広域的視点でのまちづくりを目指し、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想研究会を設置
- ※座 長:原子力災害現地対策本部長(経済産業副大臣)
- 構成員:福島県副知事や地元を含む産学官の有識者
- 開 催:2014年1月以降7回
- 6月
- 同研究会が報告書を取りまとめ
2017年
- 5月
- 福島復興再生特別措置法改正法の成立
・福島イノベーション・コースト構想を法的に位置付け
2018年
- 4月
- 福島復興再生特別措置法に基づく重点推進計画の認定
・福島イノベーション・コースト構想実現のための基本的な方向性と取組の内容を盛り込んだ「重点推進計画」を内閣総理大臣が認定
2021年
- 4月
- 福島復興再生特別措置法に基づく福島復興再生計画の認定
・福島イノベーション・コースト構想重点6分野の取組推進等を盛り込んだ「福島復興再生計画」を内閣総理大臣が認定
※国や福島県のウェブサイトも併せてご覧ください。
経済産業省HP:「福島イノベーション・コースト構想とは」
福島県HP:「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」
廃炉
浜通り地域等の復興に必要不可欠な廃炉を進めるため、国内外の英知を結集し、研究開発と人材育成を進めるとともに、取組の効果を産業面にも波及させ、浜通り地域等に産業の集積を図ります。
日本原子力研究開発機構(JAEA)は、燃料デブリの取出しや、発生する放射性廃棄物の処理・処分等に必要な技術開発を行う研究開発拠点を整備しています。
ロボット・ドローン
「浜通りロボット実証区域」では、災害対応や物流・インフラ点検等の分野で活用が期待されるロボットやドローンの研究開発・実証試験を積極的に呼び込んでいます。「福島ロボットテストフィールド」を中核として、浜通り地域等へのロボット産業の集積を図ります。
エネルギー・環境・リサイクル
再生可能エネルギーを核とした産業の育成・集積を図り、地域経済の復興・再生に取り組んでいます。
太陽光パネルや石炭灰等の先端的なリサイクル技術開発の取組等を推進しています。
未来の新エネルギー社会実現に向けたモデルを福島で創出することを目指した「福島新エネ社会構想」が策定されています。
農林水産業
ロボット技術や環境制御システムなどの先端技術等を取り入れた先進的な農林水産業を全国に先駆けて実践し、日本の農林水産業のフロンティアを目指します。
医療関連
高齢化や医療・介護人材の不足が進む浜通り地域等において、医療関連産業の集積とともに、企業等の新規参入を促進しています。
医療関連分野の販路開拓支援を実施し、医療関連産業の集積につなげています。
航空宇宙
航空宇宙産業の育成・集積に向けて、参入する企業の支援や産業を担う人材育成に取り組んでいます。