【活動報告】令和5年度「スタートアップ創出事業 スタートアップツアー」第1回を開催しました
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福島イノベ機構では、9月26日(火)~27日(水)、1泊2日で「エネルギー・環境・リサイクル、農林水産業」をテーマとした令和5年度第1回スタートアップツアーを15名の参加者と共に開催いたしました。
様々な研究施設の訪問に加え、スタートアップを支援する地域の機関やコミュニティーの方々のお話も伺うことができました。
参加者から、多くのビジネスポテンシャルがあること、また様々な支援機関があることを知ることが出来、とても有意義だったといった声を頂きました。
以下、ツアーの様子を写真とともに簡単にご紹介いたします。
【第1回スタートアップツアーの様子】
(1日目)
■福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)/浪江町
水素の製造方法だけではなく、水素の取り扱いの難しさや流通上の問題等、水素社会実現に向けた様々な課題も率直にお話し頂き、理解を深めることが出来ました。
■福島高度集成材製造センター(FLAM)/浪江町
福島産の木材を多く使って2025年の大阪・関西万博のリング型大屋根で使用される集成材を製造している事などを伺いました。集成材の継ぎ目の精緻さに、参加者一同は感銘を受けました。
■ナミエシンカ/浪江町
浪江駅のすぐ近くにあり、登録すれば誰でも無料で使えるコワーキングスペース。室内はエアコン完備で、気軽に訪れることが出来る快適な仕事環境として、参加者は高い魅力を感じていました。
■浜通りデザインセンター/浪江町
地元の人も気軽に立ち寄って一休みできるような場所として、また外部の人と地元の人が一緒に協働できるスペースを目指して運営されていることをお聞きしました。
■なみえ星降る農園/浪江町
到着した時はほぼ真っ暗でしたが、海の厄介者のヒトデが、サル等の獣害を防ぐ役割を果たしていて、漁業関係者と農業関係者の両方にとってwin-winな関係性を築いているとの興味深いお話しを伺いました。
(2日目)
■バイオマスレジン福島/浪江町
お米を使ったバイオマスプラスチックを製造し、レジ袋などのプラスチック製品に使用することで周辺地域の耕作放棄地を蘇らせるとともに、地球環境問題にも貢献しているとのお話しを伺いました。
■Okuma Incubation Center(大熊インキュベーションセンター)/大熊町
大熊町で使われなくなった小学校がリノベーションされ、素晴らしいインキュベーション施設に生まれ変わっている様子を目の当たりにしました。部屋から見える山々の景観も素晴らしいものでした。
■かわうちワイナリー/川内村
あいにくの雨でブドウ畑での見学はかないませんでしたが、川内村でのワインつくりの様子や経営の状況をお聞きするとともに、瓶詰されたワインの最終工程(ロウによるキャップ付け)を体験させていただきました。
■秋風舎(しゅうふうしゃ)/川内村
川内村役場の方からは村の魅力や優遇制度についてお聞きしました。また、オーナー様からは起業された経緯やその際のご苦労について伺いました。村の素材を生かした食事も大変美味でした。
■福島再生可能エネルギー研究所(FREA)/郡山市
太陽光、風力、地熱に特化した研究開発を進められているお話しを伺いました。地熱に加え、地中熱の可能性や、再エネ由来の水素の貯蔵についての難しさ等、ご説明頂きました。
【参加者の声】
一日半と短いツアーでしたが、参加された皆さんから頂いた声の一部を紹介させていただきます。
- ・魅力的な訪問先が満載で大変充実していたと感じました
- ・これから起業する人が今後の活動をイメージしやすいツアーであった。
- ・すごくいい体験でした。それぞれの職業で、いろんな所から集まってきて、お互いの考えもシェアできたりと、若者として成長の機会だと思いました。
- ・はじめて訪れたエリアでしたが、私も第三者へなみえ地域の魅力をお話しできる程充実した内容のツアーでした。また開催される場合は、知人や仲間にも紹介したいと思いました。
- ・ツアー参加者の方と専門分野の話しや自分の相談もできて、起業化に向けて参考となった。
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【お知らせ】
第2回スタートアップツアーを「ロボット・ドローン、航空宇宙」分野で令和5年12月1日(金)~12月2日(土)に開催いたします。
現在募集中で10月23日(月)17:00締切りです。
ご関心のある方は こちら からお申込みください。