1月17日（水）、福島イノベ構想に参画する事業者（以下、イノベ企業）を対象に「メディア露出を増やす！PRセミナー」を東京都内にて開催し、オンラインでも配信しました。

　セミナーの目的はイノベ企業のメディアへの情報発信力強化です。各企業の浜通り地域等での取組がメディアに取り上げられることで、国家プロジェクトである福島イノベ構想のメディア露出を増やし、新たに浜通り地域等での活躍を目指すビジネスパーソンや次世代人材の確保につなげることを狙いとしています。

　セミナーの前半では、ビジネスパーソンをターゲットにしたウェブメディア「PIVOT」のコンテンツプランナー・福原珠理氏と日本テレビの情報番組「DayDay.」の総合プロデューサー・吉田安宏氏が登壇。それぞれのメディアの特性やニュース制作の裏側から、企業の発信が各メディアで取り上げられるためのアプローチまで丁寧に解説いただきました。

　福原氏は、閲覧数の獲得競争が厳しいウェブメディア業界では各ウェブサイトが発信するメッセージ・世界観を重視していることやコンテンツ制作の流れを紹介した後、企業が情報発信するときには「社会的ニーズ」「ストーリー」「キーワード」「ビジュアル」の4要素を意識する必要があることを事例を交えながら解説しました。

　続く吉田氏は、テレビ番組では報道内容をかなり咀嚼し短い時間で伝えなければいけないことや、番組の企画が出来上がるまでのステップをテレビ局の裏話を交えながら紹介。企業活動が番組で取り上げられるためのアプローチとして、キーワードを意識し短文で伝えること、「視聴者の半径5メートル以内の話題」に落とし込めるかが重要といったポイントを熱弁しました。

　後半は対面参加者が各自の事業に関連するキーワードを5つ挙げたり、事業を語るうえでの社会的背景、ストーリー、数字を考えるワークショップを行いました。講師に質問しながら熱心にワークに取り組む参加者の姿が印象的でした。

　最後に設けられた交流タイムでは、講師のもとに参加者がひっきりなしに訪れ、自身の事業を紹介したり情報発信に関する課題を相談したりしていました。また参加者の間でも盛んに情報交換が行われ、浜通り地域での事業の発展を目指す者同士、意気投合する様子が見られました。

　終了後のアンケートでは、「今まで接点がなかったメディアの方と知り合えた」「すぐに仕事に活用できそうな内容だった」「今後企業PRを改善するうえで方向性を知ることができた」といった感想が聞かれました。

　今後も福島イノベ機構では、福島イノベ構想の実現に向け浜通り地域等への社会の関心が高まるよう、様々な取り組みを推進していきます。