企業紹介記事

株式会社東日本計算センター

『福島から未来へ』

〜ドローン隊列飛行制御システムなどロボット活用サービスの創出を目指す〜

「科学技術は社会を幸せにする」

代表取締役社長

鷺弘樹さん

貴社の事業について教えてください

いわき市に創業して50年以上に渡りまして情報システムを通じて社会や地域そしてお客様そういった皆様の発展のために ICT 技術を活用していくとそんな形でビジネスを続けて参りました。東日本計算センターの名前の通り、かつては「計算機のパワー」「計算する力」をお客さんに提供するところからスタートしました。その後は様々な産業の分野、業務におきましてシステム開発、ソフト開発、そういったものも含めてトータルの情報サービスを提供してきました。鉄道の運行制御であったり、銀行のシステムであったり、私たちが直接ではなく社会の人々がコンピュータ技術を活用して生活が豊かになっていく、そういった分野において下支えするようなそういった仕事を数多く手がけてまいりました。公共の分野から、科学技術の分野まで幅広い分野の業務知識を持っている、それが我々の強みです。

イノベ構想との関わりで研究開発しているものはどのようなものでしょうか?

我々は科学技術でこの福島復興を支えていきたい。この福島復興のエンジンになりたい、ということで、現在、ロボット、ドローンなどの制御ソフトの開発に非常に力を入れております。
我々は大型産業用ドローンの高高度隊列飛行制御システムを開発しています。最大27機のドローンを空間上に配置して、高度1,200mの高さでの隊列飛行を目指しています。現在、我々が想定しているのは、気象観測・予測に役立てられるのではと考えています。さらに、今後起こるであろう災害に対していち早くその状況を広範囲にわたって把握することができる。それによって人命を危険にさらすことなく災害に対処するような社会を実現できると考えております。リアルタイムで制御を行う。これは他事業のこれまでの経験が役に立っていると思います。
もう一方で、原子力災害、こちらの解決に少しでも役立てればなということで水中ロボットの開発のお手伝いをしています。具体的に言いますと、福島第一原子力発電所で行われる様々なチャレンジにおいて、高放射線下における水中ロボット、この開発にも力を発揮したいと考えています。

イノベ構想との関わりについて教えてください

震災の少し前に研究開発センターを持ちました。その中で「ドローン」「ロボット」の一般についての研究が始まっていました。それが震災ということにより、「福島復興」という形で我々の研究に弾みがつきました。今回イノベ構想に参加することになりまして、様々な産官学のネットワークができたのが、最大の財産です。その産官学のネットワークを使って、我々の事業を伸ばすことができる、もしくは一緒に仲間として将来を語ることができる。これをできるのが最大の財産だと考えています。 福島に限らず社会課題は多いと思いますが、その課題解決モデルに我々がなれたらと考えています。それにより福島の課題を解決すると同時に、豊かな社会の実現につながるお手伝いができればと考えています。

株式会社東日本計算センター

所在地 本社
〒970-8026 福島県いわき市平字研町2
ウェブサイト https://www.eac-inc.co.jp